親子関係のトラブル
DV
ドメスティック・バイオレンス(Domestic Violence、DV)は、もともと家庭内暴力全般を含む概念でしたが、その後、フェミニズム運動等の影響で、男性の女性に対する暴力がクローズアップされるようになり、最近は、配偶者や恋人など親密な関係にある又はあった者からふるわれる暴力を意味して使用されることが多くなりました。
しかしながら、成人した子どもが同居の父親又は母親に暴力をふるって事件になるニュースが時々あるように、子どもの親に対するDV事案も少なくありません。
こうした子どもの親に対するDVは、親は、子どもに対する愛情や世間体等が理由でなかなか相談できず、潜在化・深刻化しやすい傾向があります。
また、親子間DVは、子どもが親の収入や財産に依存して自立しない、親の老後の財産が侵害されるなど、経済的問題が密接にからむことも少なくありません。
そもそも、DVは、加害者の被害者に対する支配関係に起因して起きるといわれており、当事者同士で解決することは非常に困難です。
裁判所の手続を通じて、別居の実現を含め、親子関係の再構築を図る方向で解決することが適切な場合もあります。なお、裁判所は、親子関係の紛争を話し合いで解決する手続として親子関係調整調停という話し合いの手続を用意しています。
親子間DVに悩んでおられる方は、お気軽にご相談ください。
同居生活に関するトラブル
DV問題に限らず、子どもとの同居生活がうまくいかず悩んでおられる方は少なくないと思われます。
昔から、成人して相当年数経っているのに、同居する親に経済的に依存し自立しようとしない子どもとの関係に関する相談は少なくありません。親子間のトラブルは、親子間DVと同様に子どもに対する愛情や世間体等が理由でなかなか相談できず、潜在化・深刻化しやすい傾向があります。
親子ゆえに感情的な対立が起きやすく当事者同士で解決することは簡単ではありません。
子どもとの同居生活がうまくいかず悩んでおられる方は、お気軽にご相談ください。